二〇〇八年四月の卒業生は就職率九六・九%を記録する売り手市場だった。二〇〇八年の夏までは売り手市場と言われていた二〇〇九年四月卒の学生たちを、一〇〇年に一度の未曾有の事態と言われる世界的な金融危機が襲った。内定取消問題が大きくメディアで取り上げられ、社会問題となった。厚生労働省が公表した二〇〇九年三月までの採用内定取消し件数は四二七事業所、二〇八三人に及んだ。さらに、入社したものの「自宅研修」という名目で「自宅待機を命じられた」というケースも増加している。
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二〇一〇年四月卒の学生たちは、企業が採用数をさらに絞り込むのではと懸念していたが、その懸念は現実のものとなった。厚生労働省と文部科学省の共同調査によると、二〇一〇年四月卒業予定の大学生の就職内定率は、前年同期を七・四ポイント下回る六二・五%(二〇〇九年十月一日現在)となっている。厳しい就職戦線を受けて、大学生を対象にしたセミナーが引き続き開催されている。「まだ採用が内定していない大学4年生らの就職活動を支援しようと、東京都と東京労働局は25日、東京・池袋のサンシャインシティで合同就職面接会を開催した。『就職氷河期』に迫る厳しい雇用情勢を反映し、学生ら約2500人が首都圏の中小企業を中心とした140社のブースに並んだ」という。